2020年3月30日

天気:雨がだんだん強くなった 気温も一緒に下がっていった

 

 連日の雨で梅の花が散ってしまっていた。綺麗な白梅の花は職員しか見ることができなかった。パンジーとチューリップも今が盛りだが気付く人は少ない。みんな花を見る余裕がなくて、一様に目線を下げて廊下を歩いている。

 通勤途中にある桜も咲いていた。花を見ている人はいなかった。

 

 花は毎年咲く。人が見ていてもいなくても。

 

 でも、もしかしたら来年見れなくなるのかもしれないなと考えてしまうような状況になってきた。

 

 今日、日本の偉大なコメディアンが亡くなった。会ったことも無いし、縁も所縁もないが突然のことでショックだった。周囲も落胆する声でざわついていた。

 どこか対岸の火事のように感じていたコロナウイルスの致死性が著名人の死を通して現実味を帯びて自分にすり寄ってきた感じがした。

 

 自身を発端として家族に感染して、父と祖父母を亡くした人のツイートを見た。母親は入院中らしい。真偽はさておいても可能性としては十分にあり得ることだ。自分の家族じゃなくても他の人に感染してそういうことになってしまうかもしれない。自分の行動の軽率さを強く恥じた。

 

 漠然とした死の恐怖が分厚い雲のように柔らかく圧し掛かってきて、先行きの見えない不安が真綿で首を絞めるようにきりきり暮らしを脅かしてきた。

 とうとう自分が住んでいる田舎にも感染者情報が出ていたが、どうも隣の町内の人らしいと家族が近所の人から聞いてきていた。鵜呑みにしてはいけないが用心は十二分にしておく。

 

 落ち着きのない状態がしばらく続いているが、今の自分の心の状態はたぶん熊本地震の時に近い。まだ気は張りつめていないので大丈夫だが、張りつめだすと文字通り倒れるまで動いてしまうので今度は気を付けたい。

 しんどくても今はじっと耐える時だと思う。踏ん張って、歯を食いしばって、見えない恐怖に耐えないといけない。

 

 自分にできることは静かに生活すること。最前線で戦っている人を応援すること。感染リスクを減らして必要な人に医療のリソースが割けるようにすることだと思う。今更遅いという話だけど、これからの行動を変えることで迷惑がかかる人はいないと思うから実践していく。

 先輩や友人が医療の現場にいるが、体調を崩さないようにしっかりと身体を休めて欲しい。何もできない自分が情けないが、せめて無事と一刻も早い収束を切に願う。

 

 

 暗い話になってしまったけどしょうがないか…

 今日はこの辺で。ではまた。