Lesen

 

「本を読みなさいと言われますが、なぜ本を読む必要があるのでしょうか?」と質問を受けたことがある。

 

あなたは人に聞かれたときにどう答えますか?

 

私はその時「新しい知識を取り入れて自分の成長に繋げるためだよ」とか適当に答えたと思うが、本音は「そんな馬鹿な質問をしないため」である。

読書の必要性なんて自分で決めればいいじゃないか。君は私が「人が生きる必要なんてない」と言えば死ぬのか?そういう話だ。

 

荒っぽい意見は置いておいて、読書の話をしよう。

 

本の種類によって読書に求めるものは変わると思うので、ここでは小説=本という認識で話を進めていきたい。

私は本を「作者の視点から見た世界を言葉で切り取って抽出したもの」と考えている。作者はイメージを必死に絞り出し、ひねり出した言葉を緻密に紡いで文章を作っていく。自身を削り、人生をかけて紡いだ文章で編まれた物語が詰まらなくない訳がないのだ。

 

「この本詰まらなかった」とすぐ言う人が身近にいるが、私は「僕ではこの本の面白さを見出すことができなかった」と悔しそうに言ってもらいたい。面白いと感じなかったら黙って違う本を読めばいいのだ。レベルを上げて出直してこい。

ブルゾン何某のネタを真似れば「この世界に何冊の本があると思ってるの?」である。多分4冊くらいは面白いと感じる本があるし、本はこれからも増えていく。たった何冊かの読書が詰まらなかったことで読書自体を詰まらないというのは勿体なさすぎだろう。

 

「読んでよかったと思う本」が何冊かある人と話をするのはとても楽しい。その人は自分以外の世界の見方や切り取り方を複数知っているからだ。

もちろん本を一切読まなくても面白い人はたくさんいる。そういう人が周りにいたら貴重なので仲良くしておくといいと思う。

 

読書のメリットとか読んでよかった本は元気があるときに書きます…

気力尽きたので今日はここまで