Gelegenheit

ワシはワシが育てた…!って話

 

 

こんばんは

大昔に書きかけのまま保存していた下書きを掘り起こしたので供養でも

 

 いつかの続き↓

 https://komochidaikon.hatenablog.com/entry/2018/07/21/001527

  

 中学に入った僕は衝撃的な出会いを2つした。それは「ライトノベル」と「まこっち」だ。

 中学生になるまでは基本的にページ数が多い反面1ページ当たりの字数が少ない(コスパのいい)ハードカバーの海外のファンタジーばかり読んでいたが、気合を入れれば2時間弱で1冊読める、正に軽い小説(ライトノベル)にドはまりしてしまった。話の展開もどんどん進み、会話が多く、状況描写が多いものが多かったため、読む作業に集中することができた僕は1日2~3冊というペースでライトノベルを読み、2年生になるころには学校の図書室・市の図書館のライトノベルをほとんど読み終わってしまった。

 

 小遣いもなく、新しいラノベを読みたくて途方に暮れていた僕に、救世主ともいえる友人ができた。それが「まこっち」である。

 まこっちは中学生ながら家に300冊近いラノベを持っていて、それでいて現在の僕でも太刀打ちできないほど器の大きな男だったので、読書ジャンキーだった僕にどんどんラノベを貸してくれた。

 僕はまこっちが貸してくれるラノベを全て読み、そのすべてのラノベの感想をまこっちと話していた。まこっちには感謝してもし切れないくらい感謝しているが、今思えば僕は「自分が好きな本を全て読み、それについて語り合うことのできる友人」だったので、2人はWinWinな関係にあったのではないだろうか、いやそんなことはない(反語)

 

 しかし、幸せな読書生活も束の間、今まで僕の読書に口出ししてこなかった母親から「純文学を読みなさい」というまさかの指令が出る。しかも丁寧に母が学生時代に読んでいたおすすめの本のリストと一緒に…

 たいへんなことである。ライトノベルをジャンクフード的に大量摂取していた僕は、精進料理のような純文学作品を噛みしめながら読むことが非常に困難になっていたのだ(本を料理で表現してしまうのは文学少女シリーズにドはまりしてしまった者の病気なので、もし同じ患者様がいたらぜひ朝まで飲みに行きましょう)

 

 難解な語彙、読まねばいけない行間、下手したら辞書を繰らねばいけない慣用句や言い回しの数々…ライトノベルを読みたい気持ちと純文学を読むことで感じる成長の喜びの板挟み…

 

 当時運動部で体力の有り余っていた僕は、「そうだ!寝る時間を削ってどっちも読めばいいじゃん!!なんならモンハンもがんばろ!」と、悟空さんもびっくりな脳筋的発想をし、最終的に高校2年の冬までライトノベル、純文学、ゲームの3足の草鞋を履いて毎日生活をすることになる…今思うと完全に阿呆ですね。

 

 その結果、現代文極振り型の最弱受験生が誕生することになるのですが、受験の話は長いうえにまあまあしんどいので今回はこの辺で

 

ではまた